COVID-19 患者対応に関する倫理指針

新型コロナウィルス(COVID-19)の流行が深刻化する中で、当院では専用病床を確保し、感染拡大の防止やできるだけ多くの人命を守る対策を講じています。この非常事態下において地域住民のみならず診療の最前線に立つ医療ケアチームも多大な心理的・身体的負担・倫理的葛藤を抱えています。当院として社会的使命を最大限果たすべく、以下の倫理指針を提示します。

1.社会的な使命を果たすため、限られた医療資源を適切に配分し最善な医療提供体制を整えます。
 1)より多くの患者さんが医療による恩恵や利益を享受できるように、医療資源を優先的に提供します。
 2)トリアージの理念に基づき改善する可能性の高い患者さんに優先的に医療を提供します。
 3)年齢・性別・社会的地位・人種・身体的社会的状況・宗教的背景・経済状況等の違いに関わらず適切な医療が提供されるように対応します。

2.社会情勢の最新情報が更新される度に、新たな知見に基づいて対策を改定します。

3.患者さん・御家族への対応は説明責任と透明性を担保します。患者の自己決定を尊重し、誠実に対応します。

4.医療従事者の安全性を確保します
医療従事者が新型コロナウィルスに感染する可能性があり、安全性の確保が困難な状況では十分な医療や看護が提供できません。継続的に医療を提供できるよう医療従事者の安全確保を第一に治療や看護を実施します。

5.個人情報を保護します
感染症に対する偏見や差別を防止するため、個人情報の保護を徹底します。

6.患者さん・御家族・職員が安心して生活できる環境を整備します
 1)入院や感染防止の為の行動によって、個人の生活の質が損なわれないような環境の整備を工夫します。
  2)職員は生活基盤を脅かされながらも社会的使命を担い業務に臨まなければならない状況にあります。職員のモラルやモチベーションが低下しないよう思慮深いコミュニケーションがなされるよう配慮をします。

7.患者さん・御家族・職員の不安に対応します
非常事態下では、医療の需要と供給のアンバランスから倫理的な葛藤が生じます。不安や恐怖は感染防止対策行動の妨げとなり、偏見や差別の要因ともなります。特殊な状況下におかれた患者さん・御家族・職員の精神的負担の軽減を目指します。

8.地域住民への啓発(予防)および早期発見・早期介入システムの構築・促進に働きかけます
当該医療圏における予防・早期発見・早期介入システムの促進に向け、行政および関係機関との連携を強化します。

令和2年4月21日 制定

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