神経内科

診療内容

神経内科は脳、脊髄、末梢神経、筋および神経筋接合部に生じた器質的、機能的障害を扱う内科です。具体的には、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害、パーキンソン病や脊髄小脳変性症などの変性疾患、多発性硬化症や重症筋無力症、ギラン・バレー症候群などの神経免疫疾患、アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症などの認知症関連疾患、脳炎や髄膜炎などの神経感染症、頭痛やてんかんなどの機能性疾患、その他筋萎縮性側索硬化症や筋ジストロフィー、不随意運動など、緊急疾患から慢性疾患まで幅広い疾患を対象としています。また、意識障害や嚥下障害、ボツリヌス毒素療法なども対象となります。当院では神経内科専門医のほか、脳卒中学会専門医、頭痛専門医、認知症専門医、老年医学専門医および総合内科専門医の資格を有するスタッフが常在しており、幅広くかつ専門性の高い診療を行っており、パーキンソン病や神経免疫疾患の分野では年々発売される新薬も安全性を確認しつつ、適切により早く提供できるよう心がけています。また、脳梗塞などの緊急疾患に対しても、随時対応いたします。

2018年度診療実績

 

2018年度入院実績 349人
脳血管障害 89人
てんかん 20人
パーキンソン病・類縁疾患 18人
脊髄小脳変性症 11人
髄膜炎・脳炎 17人
認知症関連疾患 15人
多発性硬化症・視神経脊髄炎 25人
末梢神経障害(ギランバレー症候群・CIDP含む) 14人
運動ニューロン疾患(ALSを含む) 10人
重症筋無力症 13人
筋疾患(筋炎含む) 8人
頭痛関連疾患(低髄圧症候群含む) 9人
内科疾患に伴う神経障害 14人
神経疾患合併症 21人
その他(BTX入院、精神疾患を含む) 67人

更新日:2019/08/01

医療連携のご案内

パーキンソン病や認知症の診断に有用な核医学検査を、当院では行えません。そのため、必要があれば検査のために一度聖マリアンナ医科大学病院を受診して頂くことがございます。
人工呼吸が必要となる重症患者や当院での診断・治療困難な場合には、聖マリアンナ医科大学病院に搬送になる可能性があることをご了承ください。
不安定な精神疾患や重度な精神疾患を合併する神経疾患は、当院での入院対応は困難であることをご了承ください。

専門外来のご案内

    • ジストニア外来・心身医療外来 (月PM、水PM、予約のみ):ボツリヌス毒素療法を中心に治療を行っています。
    • 多発性硬化症外来 (2・4週土AM)多発性硬化症や視神経脊髄炎を中心とした神経免疫疾患の専門外来です。
    • 頭痛外来 (月PM、予約外可):片頭痛をはじめ、慢性頭痛や難治性頭痛、もちろん軽症も対応しています。
    • 高齢者免許更新外来 (木PM、予約のみ):75歳以上の免許更新時に要再検査となった方の診断および診断書作成をしていきます。

ジストニア外来・心身医療外来

時間:
ジストニア外来(予約のみ) 月曜日 13時30分~
心身医療外来(予約のみ) 水曜日 13時30分~
※2018年11月より初診は火曜日11:30~4名の完全予約制で紹介状が必要になります。紹介状を記載頂いた医療機関より予約をお取りください。
担当:堀内正浩
扱っている疾患:眼瞼痙攣、片側顔面痙攣、痙性斜頸、書痙、音楽家のジストニア、脳卒中後の痙縮、振戦、パーキンソニズム

2000年からボツリヌス毒素注射をしていて、本邦でも指折りの患者数を経験しています。
私見ですが、医者は料理人のようなものです。「誰よりも旨い料理を作りたい」と思わなければ、良い料理など作れません。また、「儲けよう」と思うと味が落ちるものです。
当然ですが、美味いか不味いかはお客様が決めることです。私は患者さん一人一人の状態に合わせて、オリジナルに調理させて頂いています。私の治療を「美味い(上手い)」と思ってくれた患者さんはリピートしてくださっているようです。
他病院で満足いかない患者さんは、是非当店の味を御賞味頂きたく思います。

【平成27年度診療実績】

神経ブロック
(眼瞼痙攣、片側顔面痙攣、痙性斜頸又は下肢痙縮の治療目的でボツリヌス毒素を用いた場合)
延べ約1,000例

 

多発性硬化症外来

時間:土曜日(2,4週) 9時~10時30分
担当:櫻井謙三
扱っている疾患:多発性硬化症、視神経脊髄炎、抗MOG抗体関連疾患
※診断がついている方に限ります

多発性硬化症(multiple sclerosis:MS)は神経内科医であれば一度は遭遇したことのある疾患ですが、専門にしている医師は少なく、神奈川県内にも数名しかいません。以前は、「再発さえ抑えられれば」という考え方で治療が行われていましたが、現在ではそれでは不十分であることが知られています。つまり「再発していない」だけでは病気はどんどんと増悪している可能性があります。また、疲労感や倦怠感もしばしば出現する症状であり、治療の対象になります。治療の目的は何か、何を治療の指標とするか、どんな薬剤を使うか、しっかりと見極めることで10年後、20年後、30年後の予後が大きく変わることも知られています。毎年のように新たな治療法や考え方が出てくるこの領域において、専門性の高い最新の情報を共有しながら、皆様の希望やライフスタイルにあわせた治療法を共に考え決定していくことをモットーにしています。長年治療薬の変更がなく不安な方、検査らしい検査をせず経過している方、再発ではないものの症状がなかなか落ち着かない方など、一緒に問題点を解決し、未来につながる治療を考えましょう。

多発性硬化症専門外来の特徴

・欠勤せずに受診できる土曜日外来。駅近の立地の利あり
・頭部MRI検査は3-6か月毎に撮像(例外もあります)
・脳容積測定(icobrainを用いて。MRI検査以上の追加費用はありません)
・高次脳機能評価(iPadを用いたCogEvalにて。無料)
・眼科医による眼底検査(脳萎縮と関連するといわれる網膜層をOCT検査にて評価)
・JCウイルス抗体価測定(治療合併症の進行性多巣性白質脳症対策にて。無料)
・病態にあわせた6種類の疾患修飾薬の選択(2019/12現在)
・妊娠・出産時の適切な治療
・ドライブシュミレータによる評価
・ブラッシュアップ入院によるメンテナンス(希望者のみ)
  ・各種MRI検査
  ・25フィート歩行試験
  ・9ホールペグ試験
  ・SDMT                         など
・他の多発性硬化症専門医との連携

一方、視神経脊髄炎(neuromyelitis optica : NMO)は、重症の視神経炎と横断性脊髄炎を特徴とする中枢神経の炎症性疾患ですが、多発性硬化症とは全く異なる疾患です。ステロイドと免疫抑制剤を中心とした治療となりますが、2019年11月に新薬(エクリズマブ)が選択できるようになり、今後も次々と新薬が導入される予定の疾患です。一度の再発で重度の後遺症を残す可能性がある視神経脊髄炎において、可能な限り再発を起こさないよう適切な選択肢を提供できればと考えております。
抗MOG抗体関連疾患は、近年病態が解明されつつある疾患群です。この疾患と診断された方の一部は、今までは多発性硬化症と考えられていましたが、抗MOG抗体の発見により明らかとなり、多発性硬化症とは異なりステロイドを中心とした治療を行うこととなります(多発性硬化症の治療では、悪化する可能性もあります)。
その他、一部の神経免疫疾患もお受けしています。

尚、土曜日のMRI検査に関しては緊急検査のみで、現在予定検査を組むことができません。定期的な画像検査に関しましては、平日の検査をお願いすることになることをご了承ください。

頭痛外来

時間:月曜日 14時~16時(初診・紹介可)
担当:櫻井謙三
扱っている疾患:片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛、薬物乱用頭痛など頭痛全般
※高校生以上に限ります。
※外傷後の頭痛は扱っておりません。

頭痛で医療機関を受診したとき、「検査では異常がないから」「とりあえず痛み止めをのんで」と言われ、診断をはっきりと言われなかったことはありませんか?ずっと続く頭痛に対し、痛み止めをのみ続けてごまかしてはしていませんか?
頭痛には、くも膜下出血や脳腫瘍など命に直結する病気が原因となる二次性頭痛と、片頭痛や緊張型頭痛など命には直結しない一次性頭痛があります。二次性頭痛の診断・除外は多くの病院で行っている一方、頭痛の9割以上を占める一次性頭痛の診断・治療をしっかりと行う医療機関はそう多くはありません。
特に片頭痛は、発作時の治療はもちろん、予防薬や漢方薬を組み合わせることで発作頻度や程度を軽減させることができます。逆に、過度な鎮痛剤の使用は症状を悪化させることもあり、適切な診療が望ましい疾患です。
一次性頭痛の代表格である片頭痛は現在約800万人いるといわれていますが、医療機関を受診したことがある人はごく一部で、多くの方が市販薬を使ったり、時に仕事や学校を休んだりと、「ごまかしながら」生活を送っています。また、日本人の3人に1人は慢性頭痛を患っているともいわれており、その多くの方が頭痛専門外来を受診できず、仕事や学業、日常生活に支障をきたしています。
頭痛外来では、全ての頭痛を対象に診察しますが、特に片頭痛や緊張型頭痛などの一次性頭痛や慢性あるいは難治性頭痛を中心に診療しています。頭痛専門医による国際頭痛分類に準じた診断を行い、個人個人のライフスタイルにあった治療を提供いたします。そのためには、十分な診察時間が必要となるため、残念ながら多くの方を診察することができませんが、受診して頂いた方には満足して頂ける診療を提供できるよう心がけています。
受診当日の頭部MRI検査は基本的にはできませんので、急な頭痛や今までにない頭痛の場合は頭痛外来を待たず、まずは一般外来を受診することをおすすめします。

高齢者免許更新外来

時間:木曜日 14~15時(予約のみ、地域連携室にご連絡ください)
担当:櫻井謙三
対象:75歳以上の方で、自動車免許更新時、診断書提出を指示された方

近年の高齢者の自動車事故を受け、2017年より75歳以上のドライバーが自動車免許更新時あるいは違反行為を行った際、一定の基準を満たさない場合は医療機関を受診し、診断書提出が義務付けられています。本外来は、認知症専門医が対象者の認知機能評価を行い、診断書を作成する外来となります。基本的には以下の通り検査を行い、診断書を作成します。結果報告時にはご本人のみではなく、ご家族の同席もお願いしています。

  1. 初診時
    認知機能検査(スクリーニング検査)
    →必要に応じて、詳細な評価を目的に言語療法士による検査を行います(別途受診必要)
    頭部CT検査
  2. 翌週木曜日
    結果報告、診断書作成

 

診療スタッフ

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